製本キット”くるみ”の誕生
上の写真を見て”あーあのときの!”と思い出していただいた方は、おそらく東京国際ブックフェアや紀伊國屋書店様のイベントで、TOBI(東京美術紙工)のブースにて手のひらサイズの小さな本を造るのを体験していただいた方々だと思います。
-
そうです!
それが製本キット”くるみ”となりました。
英語版も同じく”Kurumi”です。
イベントでは糊や刷毛を使って力一杯コスって・・とみなさんに製本やさんの職人になっていただき、本当の製本工程の一部を体験いただきました。
”これいいねえ。本の大切さを知ってもらうためにも、ぜひこういうモノを商品にしてよ!”
それを真に受けて私たちはせっせと改善を加え、もっと簡単に本が出来上がるキットを作ってしまいました。
改善点は以下のとおりです。
1.糊を使わずシール加工とすることで手を汚さずに作れる
2.表紙と中身の接着も定規一本で可能
3.溝もきれいに入りプロ並みの仕上がり
日本では小学生でも結構簡単に作ってしまうので、もう少し難しくした方がいいのかと最初は迷ったほどの簡単さです。
私たちの会社に毎年地元の小学校の生徒さんが社会科見学に来ていただき、プログラムの一部で”くるみ”も体験いただきます。仕上げまでの所要時間は毎回15分程度。輝くばかりの笑顔と共にお土産に持ち帰ってもらっています。
海外へ
実は上で”日本では・・”と書いたのは、ニューヨークでも現地の小学生や大人を相手に”くるみ”の実験していたからです。
ニューヨークでかくえん本を売り込んでいる時です。子供向けのEducational Program(日本流の図画工作か今流行のモノづくりとでもいうのでしょうか?)が盛んで、親が持ち回りの当番になって企画する、子どもたちに自分たちの手で何かを作ってもらうというイベントに使える商品ならもっと取り扱いたい、とあるお店でいわれました。
ちょうど”くるみ”を商品化していた時だったので、すぐその場でデモを行い、採用OKをもらいました。
飛び込み営業ではもっぱら当たりが良いモノを売り込みます。
その結果、あっという間に”Kurumi”がニューヨークのお店に並ぶことになりました。
ニューヨークで7店舗、サンフランシスコで2店舗お取り扱いいただきました。
Kid O(ニューヨーク、マンハッタン10丁目、現在オンライン販売のみ)
かくえん本のところでも紹介したPrint Iconさんはもとより、10丁目にあるKid Oさんという子供向けの教育向け玩具を主に扱うお店も積極的に”Kurumi”を販売していただきました。
海外のお店(Print IconさんとSan Flaxさん)の陳列写真です。
現在の英語版パッケージ
旧英語版パッケージ”
2017年春、パッケージをリニューアルして日本でもあらためて書店様に配本していただきました。
また、各地のイベントやワークショップ、ホビーショーにも参加させていただいたり、学校の図工や美術教材としても御提案させていただくようになり、徐々に一般の方にも知っていただく機会が増えて参りました。オーストラリアでも新たにお取り扱いいただいています。
お取扱等に関しましてお問合せございましたら、メールにてお問い合わせください。